雷槍(らいそう)は現代兵器では見られない 第19巻第76話
第76話で、調査兵団と鎧の巨人、ライナーが激突するシーンです。
ここで新兵器の雷槍(らいそう)が登場します。
調査兵団が憲兵団から入手した技術を元に開発した、火力の強い対巨人用兵器です。
第76話ではこの雷槍をライナーの目とうなじに正確に当てています。
雷槍は超小型のロケットランチャー
筒状の爆薬を、人間がそのまま発射して攻撃する兵器は第二次世界大戦から登場しています。
管理人は、雷槍は旧ソ連が作った対戦車用兵器、RPG-7に少し似ているなと思っています。
しかし、RPG-7はランチャー(発射筒)部分は人間が保持し、弾頭部分だけが発射されるものです。
雷槍は、その全体が飛翔しているようです。
RPG-7の原型は、第二次大戦中にドイツが開発した対戦車擲弾、パンツァーファウストです。
ドイツのパンツァーファウスト対戦車榔弾(てきだん)
進撃の巨人では、このパンツァーファウストをモデルにしたのではないでしょうか。
雷槍の重量はかなり重い
雷槍のモデルになっていると思われるドイツのパンツァーファウスト対戦車榔弾は、装薬を含めた重量がタイプによって異なりますが約3~6.5kgとなっています。
雷槍は比較的細い形状なので、約3kgと想定すると、500ccのペットボトル6本分です。
片腕に3kgの雷槍を装着して立体機動装置を駆使しながら、空中戦を行うのはかなりの体力と技量が必要でしょう。
また、第28巻でのマーレ軍との攻防では、片腕に3本の雷槍を装着しています。
片腕には3kg×3=9kgの重量がかかり、両腕にすると18kgもの重量物がかかります。
体には立体機動装置も装着しているので、さらに重量は増加します。
総合的な重量は、25kgは超えるのではないでしょうか。
これは現実的にちょっときついでしょうね。
雷槍の発射時はかなり危険
ドイツ軍のパンツアーファウスト榔弾の説明には、発射炎が後方から噴射するので、後方には回ってはいけないとなっています。
雷槍もハンジ団長が発射の瞬間、爆発の瞬間は特に注意が必要と促しています。
かなりの噴射炎、爆風がまともに体にかかるので、後方はかなり危険です。
さらに、連射すると腕と体にかかる負担は大変なものになるでしょう。
雷槍の信管などの形状は不明
第28巻では、リヴァイ兵長がジークを拘束し、雷槍の信管に連動させて身動きができないようにしました。
この時、雷槍の内部がむき出しになっていますが、詳細はわかりません。
現代の兵器であれば、機構部などが複雑に作られていますが、進撃の巨人では、そこまで複雑ではないと思います。
ドイツ軍が開発したパンツァーファウストは第二次世界大戦後、旧ソ連軍がRPG-2、 RPG-7として発展させました。
また、スウェーデンなどは、パンツアーファウストを元に対戦車榔弾を改良し、西側諸国の標準型を作っていきます。
いずれにしても、雷槍は巨人に対しては強力な火器になっているので、雷槍を量産して改良していけば有効な武器になることは間違いと思います。
雷槍:進撃の巨人展 FINAL
先日進撃の巨人展 FINALで新たな発見がありました。
雷槍の実物の展示があり、大きさや信管部分を見ることができました。
雷槍の大きさ、重量
雷槍が2本展示してありました。
この展示からわかったことは、直径は約5cmくらいで、長さは1m~1.2mということです。
ワイヤーの太さは約5㎜程度、これを片腕に3本は付けられるでしょうが、かなりの腕力が必要になるでしょう。
雷槍を片腕に3本、両腕で6本装着し、立体起動装置のブレードを6本装着するとかなりの重量になると思います。
相当な訓練を積んだ人間でなければ操作は不可能でしょう。
いずれにしろ、現代の兵器にはちょっと見られないものです。
雷槍の起爆装置
展示されていた雷槍には起爆させるためのワイヤーが付いています。
このワイヤーを切り離すことにより雷槍を起爆させます。
実際、ジークがリヴァイ兵長に捕らわれた時、このワイヤーを体全体で引っ張り雷槍を起爆させています。