パラディ島の調査兵団を主力とする奇襲部隊が、マーレ国を急襲します。
この時、調査兵団が装着していたのは、新型の立体機動装置でした。
これは、対人用の立体機動装置にその外観が似ています。
第27巻第108話 新型立体機動装置1
マーレを奇襲した調査兵団の成果は、どのような評価なのでしょうか?
大成功なのでしょうか?
そもそもその目的がよくわからないストリーでした。
ジークを捕らえることが主たる目的なのか、鉄槌の巨人を手に入れることなのか、その作戦目的が読めませんでしたね。
ここで、調査兵団は、新型の立体機動装置を装着しています。
機器も新しいですが、服装も違います。
黒ずくめですね。
戦闘が終わった後、マーレ軍は捕獲した立体機動装置を分析しています。
新しい立体機動装置には、マーレの技術が取り入れられている、と分析していますが、どのような技術を取り入れたのでしょうか。
また、「対人用に改良された」と言っているので、巨人用ではないと思われます。
巨人と戦うことになった場合は、雷創を使うことになっているようです。
新型の特徴は、もともとあった対人用立体機動装置にモーゼルC96拳銃を装着していると思われます。
第57話で見る対人立体機動装置と形態がひじょうに似ています。
この時の銃は、空気式の銃なので、この部分をモーゼルC96に改造したものでしょう。
第26話第103話 新型立体機動装置2
調査兵団が、マーレを攻撃している様子を見ると、真ん中の空気ボンベから空気が噴射しています。
これは空気噴射を利用して空中を飛び上がるというものではないようです。
あくまでも空気圧で中のプロペラかファンを回転させる際の、空気の逃げ道だと思います。
空中を浮遊できるのは、ワイヤーの発射し、アンカーで固定、ワイヤーを急速に巻き取りにことによる前方移動になると思います。
事実、ガビが撤退する調査兵団の飛行船に乗り移る時、モーゼルC96の引き金部分を操作してワイヤーが引き込まれるのを確認しています。
ここで、モーゼルC96のの引き金部分が2箇所になっている部分がありますが、これも調査兵団による改造でしょう。
近くの引き金が銃弾の発射、その下が立体機動装置のワイヤーを引き取る際のトリガーではないでしょうか。
ガビがロボフの立体機動装置を使い、ワイヤーを引き取りながら、飛行船に乗り移っていきます。
立体機動装置も進化しています。
しかし、装置は新しくなるほど複雑化します。
管理人の経験上、現代の装置でも、新しい装置が出るたびに構造は複雑化、操作も難しくなっていくのが常です。
兵器は簡単な方が使いやすいですが、現代戦では高度な技術を持たないと勝てません。
科学技術と兵器開発は、切っても切れない関係なのです。
また、新しい装置はその構造が複雑になっていくので、整備やメンテナンスに技量が必要になります。
科学技術を常に進歩させ、相手よりも性能の優れた兵器を作り続けなければ戦いには勝てません。
調査兵団は、その必要性をよく理解して立体機動装置を進歩させたと思われます。
立体機動装置については、その機能性能が詳しく語られていないので、想像するだけでも興味が湧きますね。