モーゼルC96拳銃 第26巻第106話
進撃の巨人にも小銃に続き拳銃が登場しました。
ドイツ軍が1800年代に開発したモーゼルC96に「酷似」した拳銃です。
モーゼルC96:マーレ軍イェレナの拳銃
この拳銃は、ドイツ軍のモーゼルC96自動拳銃がモデルとなっているようです。
モデルとなっていると言うより、モーゼルC96そのものですね。
この拳銃が登場してきたということは、「進撃の巨人」はドイツを基本に物語が構成されていることが立証されたと思います。
それも時代的な背景は、第一次世界大戦から第二次世界大戦の18世紀から19世紀ではないでしょうか。
この拳銃は、ひじょうにマニアックな銃の一種です。
拳銃でありながら、連続発射ができます。
これだけでもひじょうにマニアックですが、弾倉がトリガーの前方にあるという所も特徴的です。
言わばミニ機関銃のような構造になっています。
モーゼルC96が船から落下しているシーンで、その特徴的な形は一目でわかります。
管理人は、以前モーゼルC96のモデルガンを持っていましたが、弾倉が引き金より前にあるため、弾倉重量により、前方が重く、構えると銃口が下がるということを記憶しています。
モーゼル拳銃C96の連射(フルオート)
初期のモーゼルC96はセミオートと言って、一発撃つとその次からは撃鉄を指で起こさなくても引き金を引けば弾が出る、といったものでした。
ドイツで開発されたモーゼルC96は、その後スペインで連続発射できるフルオートタイプに改良されました。
スペインは、コピーしたモーゼルC96を大量に中国に輸出し始めました。
この銃の最大の特徴の「連射」は、開発国のドイツではなく、他の国が改良して出来上がったわけです。
しかし、ドイツは国の意地でしょうか、スペインとは違う機構を開発し、連射型の拳銃に発展させています。
弾倉の弾丸数も10発から20発と大幅に多くなっています。
連射とは、弾倉にある弾丸が引き金を引いている間は全弾が発射されます。いわゆる機関銃のように動作します。
拳銃で連射できる銃のことをマシンピストルと呼ぶこともあります。
銃身は小銃より短いので命中率は低いと思いますが、弾丸を「ばらまく」ことはできます。
また、銃把(握る部分)を延長させ機関銃のように使うことも出来ました。
ショルダーストック、ブルームハンドルなどの肩にかけて狙う、というオプションが付加されていきました。
このモーゼルは、中国で再度コピーされ、日中戦争の写真などを見ると、中国共産党の幹部がこのモーゼルを持っています。
一種のマニアックなステータスとしても使われていたのかもしれません。
しかし、完成型のモーゼルC96であるM712CGは、ドイツ軍の制式銃としては認められませんでした。
目立つ拳銃として採用?
進撃の巨人でもこの拳銃は、目立っています。
調査兵団が対人立体機動装置の引き金部分は、このモーゼルC96を真似て作ったようにも見えます。
諌山先生は、モーゼルC96の形が気に入ったのでしょうか?
拳銃としてはかなり特徴的な形ですので記憶に残る拳銃になりますね。