進撃の巨人で使われている、いろいろな武器や装置があります。
巨人を倒すための特殊な武器から、防御するために必要な装備品などです。
いちいち細かな所まで突き詰めていくと、ストーリーが完結しないので、現在、使われている装置などと比較して興味あるところだけを抽出しています。
特に武器については、重要なアイテムだと思っています。
ウォール・マリアのつり上げ装置・クレーン 第1巻第3話
ウォール・マリアの吊り上げ用小型クレーン
ウォール・マリアの壁の上に、馬や大砲を引き上げる小型のクレーンに似た装置があります。
この引き上げる装置の名称は何でしようか?
現代であれば、クレーン又はウインチといったところでしょうか。
仮にウインチとしてこの動力は何でしよう。電気、人力、エンジン又は他の動力装置なのでしょうか?
また、クレーン自体をこのウォール・マリアの上まで持ち上げるのには、どのようにしたのでしょうか。やはり人力なのでしょうね。
分解して壁の上に持ち上げるという方法もあります。
クレーンに使うワイヤーの素材も気になります。
ウォール・マリアの高さが約50mですから、そのワイヤーの長さだけでも半端な長さではないはずです。
それを巻き付けておくドラムも相当な直径になるでしょう。
ドラムの直径は、小さくても直径1m以上になるのではないでしょうか。
現代のクレーンについて
現在では、高い建物などに荷物を引き上げる場合は、大きい(背の高い)クレーンを使って引き上げています。
大きなクレーンでも部品を少しずつ引き上げて、建物の屋上などで組み立てていく方式ですね。
クレーンはその大きさの割には持ち上げる重量は大きくはありません。
これは、重心位置を決定するモーメントに気をつけながら重量物を引き上げているからです。
クレーンの腕が長ければ長いほど、引き上げることができる重量は小さくなります。
ウォール・マリアの上から重量物を引き揚げている、小型のウインチ又はクレーンは、かなり軽量の物しか引き上げることはできないでしょう。
ここで使用しているワイヤーの描写はあまりありませんが、このワイヤーを巻き取るドラムのような物が見当たりません。
ドラムを使用せず、相当細いケーブルを使用して巻いているのかもしれません。
しかし、エジプトのピラミッドを作った人類ですから、高さ50mの上にこのようなものを上げることは、不可能ではないでしょう。
ワイヤーの太さ
現在の建築にクレーンに使われているワイヤーの直径は、20㎜から30㎜程度です。
直径20㎜のワイヤーが引き上げることができる重量物は、安全性を加味すると、約3.3トンです。
進撃の巨人の時代背景で考えると、ワイヤー直径が6~10㎜程度ではないでしょうか。
ワイヤーだけで考えると、約300㎏から800㎏の重量物に対応できるので、多分この程度のワイヤーではなかったのではないでしょうか。
スパナ 第1巻第4話
スパナとレンチの違い。
このスパナと同じ意味の道具「レンチ」があります。
これは、「スパナ」がイギリス英語、「レンチ」がアメリカ英語なので、ここでは、舞台がヨーロッパ地方と仮定しているので、「スパナ」という単語を使用します。
また、日本国内では両端が固定されたサイズになっているレンチのことを、「スパナ」と呼んでいます。
ガスボンベを締める時に使用したスパナ
ウォール・マリアが超大型巨人に2度目に破壊された際に、訓練兵だったアルミン達が駐屯兵団の指揮下に入り、巨人の進入を防ごうと準備していた時に使っていた六角スパナです。
このシーンでは、アルミンが六角スパナを使って、小型のガスボンベのナット部分を回そうとしています。しかし、緊張して手が震え、うまく回せませんでした。
このスパナを使って立体機動装置の充填されたガスポンベの口を閉めたり、開けたりするのでしょう。
六角スパナがあるということは、六角ナットや六角ボルトがあるということですから、ボルト、ナット、ねじ機構の技術が確立されているということがわかりますね。
その他の装備品にもボルトやナットが使われているでしょうから、色々な口径のスパナが多くあったと思われます。
スパナの歴史
スパナは、古代ローマ時代の遺跡で発見されています。
スパナで締めるボルトやナットも発見されています。
進撃の巨人の時代背景でも、これらの工具や部品が使われているのは、不自然ではないと思います。
ちなみに、日本では先が開放されていて、固定したゲージのものを「スパナ」と呼び、開放されていても可変型のモンキーレンチや六角棒スパナもレンチと呼ばれることが多いです。
要は日本では、スパナと呼んだりレンチと呼んでいて、その区別は暖昧と言うことですね。
他のいろいろな工具類
調査兵団もマーレ軍もさまざまな武器や装備品を使用しているので、それらの器材をメンテナンスするために必要なメンテナンス工具類を持っているはずです。
管理人がまだ気付いていない工具類も登場しているかもしれませんが、見つけ次第、細かな工具類についても考察していきたいと思います。
