世界連合艦隊のパワーと破壊力を解説・進撃の巨人考察

世界連合艦隊 第32巻第130話

エレンの地鳴らしが発動し、壁の超大型巨人が大陸に向かって行きます。

この地鳴らしを止めるため、世界連合艦隊が編成されました。

ここで超大型巨人の泳ぎを見てみると、海を泳いでいる、と言うより半潜水もしくは潜航状態で進んでいます。

浮力がある程度はあるようです。

潜水艦持つ機能、中性浮力のようです。

ハンジ隊長は、巨人の分析の中で非常に体重は軽いと言っていたと思いますが、人間のように沈まない程度の浮力があるのかもしれません。

世界連合艦隊の全容

世界連合艦隊の全容を見てみましょう。

世界連合と表現されていますが、どれぐらいの国が連合しているのかはわかりません。

現代版多国籍軍の艦隊ですね。

艦型を見るとその多くが戦艦のようです。

100隻以上は参加しているのではないでしょうか。

水平線まで艦艇で埋め尽くされています。

そして個々の艦艇の主砲は、30㎝砲ぐらいの連装砲です。

下の写真は、日本海海戦で活躍した戦艦「三笠」です。

世界連合艦隊の艦艇は、この「三笠」に似ていますね。

戦艦三笠

三笠は、排水量約15,000ton、主砲は30.5㎝4門、副砲15.7㎝14門です。

世界連合艦隊の主力艦は、この三笠クラスと同じ大きさと大砲を搭載しているようです。

副砲は舷側に配置されていて、ある程度左右に砲身を可動させることができます。

こちらの写真は、横須賀の三笠公園で撮影したものです。

戦艦三笠

 

こちらは、艦尾です。30.5cm連装砲が1基あります。

戦艦三笠

この三笠クラスの艦艇が世界連合艦隊を編成し、地鳴らしの超大型巨人を阻止しようとしています。

世界連合艦隊の艦砲射撃距離

戦闘の様子を見ると、少し射撃距離が近いようです。

30㎝砲であれば約20㎞ぐらいの距離を取らないと、射撃には適しません。

弾丸は、放物線を描くように飛翔するので、もっと離れないと有効な攻撃ではないでしょう。

それに超大型巨人は、半潜水又は潜航状態なので艦からの射撃では有効な射撃ができないと思います。

直撃しないと弾丸の威力が発揮できないからです。

弾丸は水中では、極端に威力が落ちていきますから。

壁の巨人(超大型巨人)の威力

壁の巨人が戦艦群の真下を通過するシーンは不気味ですね。

壁の巨人が艦を通過する時、熱風で戦艦の乗員が焼失しているように見えます。

それだけ高温のまま泳ぎ続けたと思われます。

壁の巨人の破壊力は、とんでもないパワーを持っているようです。

戦艦と巡洋艦を主力とする世界連合艦隊でも地鳴らしの壁の巨人には無力だったようです。

戦艦の持つ大型砲以上の大砲は、この時代に無いでしょうから、有効な大型兵器がもう無くなってしまったいうことではないでしょうか。

超大型巨人は、大陸に上陸した時には、戦艦群をはねのけています。

ほとんど全ての艦艇がバラバラにされています。

いよいよ地鳴らしの本番が始まりました。

戦艦大和級戦艦で対抗できるか

ストーリーでは、第一次世界大戦時の戦艦群ですが、例えば旧日本海軍の戦艦大和だったとしたら地鳴らしに対抗できるでしょうか。

管理人の予想では、大和級戦艦が100隻あったとしても、最終的には地ならしには勝てないと思います。

その理由として、圧倒的な地ならしの数量にあると思います。

地ならしの巨人は100体や200体ではありません。

ストーリーでは、数千万となっています。

また、大和級の戦艦であれば、接近戦ではその主砲の威力が発揮できません。

常に距離を取らないと主砲は使えません。

大和級の戦艦が活躍できるのは距離を大きく取り、遠くから狙うことで威力が発揮できます。

地ならしを殲滅することはできませんが、巨大化したエレンを集中的に攻撃することにより戦艦が生き残ることはできると思います。

戦艦大和が勝つための戦い方について考察しています。

ちょっと気になるセリフがありました。

世界連合艦隊の指揮官が、「地球上に存在しうる最も巨大な・・・」と言っています。

進撃の巨人の舞台は、やはり我々と同じ「地球上」の物語ということを認識した次第です。

世界連合艦隊の高速巡洋艦 第32巻第130話

世界連合艦隊とは別のシーンです。

パラディ島からアルミン達が脱出しようとする場面に高速巡洋艦が登場します。

高速巡洋艦

マガト元帥が鹵獲した艦艇を指さし、「あの巡洋艦・・・」と言っています。

鹵獲とは、捕獲した相手の武器を自分の兵力として使うことです。

パラディ島に係留されていたのは、巡洋艦だということがここで確認できました。

船型から推測すると、現代で言うと1900年代初期の巡洋艦と思われます。

第1次世界大戦の前ぐらいでしょうか。

戦艦に比較すると、主砲がありませんね。

舷側の砲しかないようです。

舷側の砲は12.7㎝砲のようです。

海上自衛隊の護衛艦やアメリカ海軍が装備している5インチ砲や12.7㎝砲、127㎜砲と同じぐらいです。

写真は、アメリカ海軍のイージス艦からの127㎜砲の射撃です。

これらの砲は、比較的近くの目標の砲撃に使います。

世界連合艦隊をよく見ると、これらの巡洋艦も編成されています。

次の画像は北海道の江差に復元されている幕府軍の「開陽丸」です。

この艦の甲板上に主砲はありません。

外舷に副砲が並んでいます。

巡洋艦ではこれが主砲となっているのでしょう。

第130話に登場した高速巡洋艦に似ていますね。

艦艇の動力源

当時の艦艇の動力源、エネルギーは石炭です。

これは同じく開陽丸の石炭です。

一つ一つの塊がかなり大きいですね。

石炭を燃焼させボイラーで水を沸騰させ、沸騰した蒸気をタービンで回転させ、スクリューを回すというものです。

いわゆる蒸気タービン方式ですね。

エネルギーが石炭から石油に変わっても蒸気タービン方式は変わっていません。

石炭を燃焼させ、ボイラーで蒸気タービンを回すためには、蒸気圧力を得るまでには一晩くらいかかります。

蒸気圧を沸点近くまで沸かすのに時間を要するからです。

マガト元帥達は、アズマビトに短時間でボイラーを燃焼しろと言われていましたが、到底無理な話です。

ボイラーには火だねが残っているでしょうが、タービンを回すだけの蒸気圧は無いと思われます。

その反面、高速巡洋艦の方は、待機状態に見えます。

蒸気タービンは、即効性の動力ではないので、そこが短所と言えます。

それに反して、エンジンなどの内燃機関は即動力として活用できます。

進撃の巨人の時代でも、蒸気機関から内燃機関えと変貌していくことでしょう。

巡洋艦「開陽丸」

管理人は、北海道に何度か出張に出掛けています。

その度に開陽丸を見学しています。

進撃の巨人の艦艇とよく似ているので、勉強になることがたくさんありました。

開陽丸については、別記事で紹介しています。

軍艦
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進撃の巨人考察・兵器の機能と性能を分析