信煙弾による情報伝達 第5巻第20話
信煙弾が登場しました。
パラディ島内の科学技術では、まだ無線装置が発明されていないので、原始的な煙による情報伝達しかありませんでした。
信煙弾は、女型の巨人を捕獲するためにエルビン隊長達が考えた作戦、「長距離索敵陣形」の時に多く使われました。
進撃の巨人では、「信煙弾(しんえんだん)」と読んでいますが、現代では「信号弾」と呼んでいます。
ここでは、調査兵団と同じく信煙弾で統一します。
信煙弾(信号弾)は、ブリタニカ国際大百科を抜粋すると、下記のように説明されています。
着色した煙をあげる信号煙火もある。
黄,黒,赤,青,緑,白など多くの色があり,地上部隊間,軍用機間の連絡に使われる。
色,炸烈の仕方などによって化学薬剤の組合せが異なる。
赤吊星弾 (炸烈すると赤い光を発しながら落ちてくる) では過塩素酸カリウム,硫黄,炭酸ストロンチウムが使われている。
信煙弾の種類と用途
進撃の巨人で使用されていた信煙弾の種類と用途は、次の5種類です。
赤:通常の巨人を見つけた時に使い、巨人がいる方向に撃つ。
緑:進路方向を示す時に使う。基本的に初めに撃つのは団長。
黒:奇行種を発見した時に撃ち、この色も、巨人がいる方向に撃つ。
紫:緊急事態を知らせる時に使う。
黄:作戦遂行が不可能なことを知らせる時に使う。どの兵士が撃ってもよいが、作戦全体に関係するので、基本的には団長が初めに撃つ。
アルミンが使った信煙弾 第8第31話
アルミン達が女型の巨人、アニ・レオンハートを捕まえようと画策しますが、失敗するシーンです。
作戦発動の合図のため、アルミンは信煙弾を発射する拳銃を持っています。
第20話で出てくる信煙弾と形状は同じですね。
信煙弾の製造国
この形状を調べましたが、どこの国の信号拳銃を参考にしているのかわかりません。
やはり、ドイツの製品を参考にしているのでしょうか。
現代では、このような発煙による信号の伝達は、救難信号弾などに使われています。
写真は、モリンス No.1信号拳銃。口径1インチ。1940年、ベリッジ社製造です。
参照元:Wikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%8B%B3%E9%8A%83)
アメリカ海軍が採用している信号拳銃の発射
アメリカ海軍の使用している信号拳銃の発射シーンです。
結構銃口から炎が出ています。
何発も連続しての発射は、難しそうですね。
参照元:Wikipedia 信号拳銃
日本では、自衛隊が53式信号拳銃を採用しています。
タイプは同じ中折れ式で、口径は21.5mm、装弾数は1発です。
参照元:Wikipedia 21.5㎜信号拳銃
主に航空機に搭載され、救難や各種信号用として使用されています。
信煙弾は火薬を使用
信煙弾は火薬を使って発砲するので、パラディ島にも火薬を作る技術がありました。
ぶどう弾のような小さな弾丸を作る技術があったようなので、小銃のような武器も開発できたと思われます。
しかし、ストーリでは小銃はマーレからの得た技術のように見受けられます。
もっと早く機動的に火薬を使う技術が発達していれば、巨人を倒すことはもっと容易だったかもしれません。
火薬を使った信煙弾を作ってはいけない
日本では信煙弾などのような火薬を使う器材を個人では作ってはいけません。
法律に触れますし、非常に危険です。
くれぐれも薬剤を集めて作らないようにしましょう。
信煙弾を発射する銃の模型を木やプラスチックで作るのは、問題ないと思います。
現代の信煙弾
現代では、進撃の巨人の信煙弾は「信号弾」に該当します。
ここからは信号弾について補足解説します。
信号弾の種類
煙信号弾
煙信号弾は、色と量の異なる煙を放出して視認性を高め、位置や状況を示すために使用されます。
風向きや気象条件によって影響を受ける場合もありますが、広範囲での視認性を示すことができる特徴があります。
煙信号弾は、異なる色の組み合わせを使うことによって、特定の意味や状況を示すことができます。
例えば、赤は危険や救助要請を表し、緑は安全や進行を示す場合があります。
現代でも色信号弾は使われていて、色の選択は、使用目的や環境に応じて慎重に行われているようですう。
この煙信号弾が「信煙弾」として、色で識別しながら進撃の巨人では使われています。
発光信号弾
発光信号弾は、明るい光を放射して情報を伝えるために使用されます。
光の強さやパターンによって、異なる意味や状況を示すことができます。
音響信号弾
音響信号弾は、鋭い音や特定のパターンの音を放出して聴覚的な信号を送るために使用されます。
遠くの人々や乗り物に対して、注意喚起する時にも有効です。
信号弾の意味と解釈
信号弾の色、光、煙、音響などの要素には、特定の意味やメッセージが関連付けられています。
これらの信号を正しく解釈するためには、事前にその意味やコードについての打合せ事項や、知識が必要です。
信号弾の使用例(救難、軍事、航海)
信号弾はさまざまな状況で使用されています。
救難活動では、遭難者の発見や救助要請の際、遭難者の位置を示す場合などに使用されています。
軍事では、部隊の位置や進行方向の通知、敵の警告などに利用されます。
また、航海や野外活動では、船舶やキャンプ地の位置表示や警告に役立ちます。
現代の信号拳銃
信号拳銃の種類
信号拳銃には、以下のような種類があります。
信号拳銃の種類は、その多くが信号弾の種類に依存しているので、信号弾の種類と信号拳銃の種類は一対となっています。
発光信号拳銃
発光信号拳銃は、明るい光を放射して情報を伝えるために使用されます。
一般的には、特定の色やパターンの光を発することで意味や状況を示します。
煙信号拳銃
煙信号拳銃は、煙を放出して視認性を高め、位置や状況を示すために使用されます。
特定の色や煙の量によって、異なるメッセージを伝えることができます。
音響信号拳銃
音響信号拳銃は、鋭い音や特定のパターンの音を放出して聴覚的な信号を送るために使用されます。
遠くの人々や参加者に対して注意を喚起することができます。
信号拳銃の使い方
信号拳銃の使い方は、通常の拳銃と同じです。
拳銃のように何発も装填できる機構がある信号拳銃は無いようです。
陸上競技に使用される音響拳銃は2発装填できますが、その他の信号拳銃はあまり作られていないようですね。
信号拳銃は、通常の拳銃と同じ扱いなので、銃器の取り扱いの訓練や操法教育を受ける必要になります。
信号拳銃の使用例
現代での信号拳銃の使用例は、下記のようなものがります。
信号拳銃は、それぞれの用途の合ったものを使うことになります。
進撃の巨人で使用された、信煙弾では煙の色で情報を伝えていました。
その用途は、現代でも変わっていません。