駐屯兵団工兵部の砲弾 第3巻第10話
パラディ島の駐屯兵団工兵部、調査兵団、マーレ軍とも大砲を持っていますが、かなり性能が違っているようです。
ストーリー全般でもわかるように、マーレ軍はいろいろな国と戦争をしていたこともあって、兵器の開発、威力などは格段に進んでいたようです。
砲弾と弾丸と言う二つの似た単語がありますが、ここでは説明上、砲弾は大砲から発射され、爆発する弾、弾丸は銃から発射され爆発しない弾として考察、解説しています。
ですので、ここからの説明は、すべて砲弾で統一したいと思います。
また駐屯兵団工兵部の使用している砲弾は「榴弾(りゅうだん)」と言われる砲弾の種類を使用しています。
工兵部の球形の砲弾について
調査兵団が、巨人化したアレンに向けて放った砲弾について考察します。
公開可能な情報では、調査兵団が持っている兵器は、「榴弾」と「ぶどう弾」が記述されています。
それと同じように、巨人化したエレンに発射された砲弾は球形をしています。
この球形の砲弾は榴弾で、空気抵抗が大きく命中精度が悪いことが欠点です。
球形の砲弾は、最初は鉄の塊(かたまり)から始まり、塊の種類によって、呼び名が付けられていました。
ぶどう弾などもその形状から名前が付けられたようです。
この時の砲弾は、砲弾自体に爆発力は無く、その物理的重量で物を破壊していました(弾丸のようなもの)。
19世紀に入り信管が発明されると、着弾と同時に砲弾が咋裂する咋裂弾が大砲と結びつき、発展していきました。
砲弾の装填方法
工兵部は、球形の榴弾を使っていて爆発させています。
通常、この種類の砲弾を使う場合、大砲に火薬を尾栓(びせん:大砲の砲身の一番後ろの栓の部分)部分から詰め、前から弾丸を入れるという方式です。
工兵部が装填している榴弾を見ると、砲身の前から榴弾を入れるものでは無く、装填機構部から装填しているようです。
公開可能な情報によると、榴弾には「装薬」(発射薬)のようなものが取り付けてあります。
いずれにしろ、このシーンでの大砲は連射することはできないようですね。
一発一発を装填するような機構のようです。
砲弾は球形、しかし簡単な装填機構付き、あとは命中精度がどれくらいになっているのかな、というところですね。
能力の点で言えば、まだまだ改良の余地がある兵器ではないでしょうか。
更に砲弾は進化し、現在では、砲弾と装薬部分が一体化したものがほとんどです。
上の写真は、海上自衛隊の護衛艦用の76㎜速射砲の砲弾です。
砲弾が大きな5インチ以上の砲などは、弾丸と装薬(発射用の火薬部分)が分離されたものもありますが、76㎜砲弾は弾丸と装薬が一体化しています。
球形の砲弾の威力
球形の弾丸が作裂するように作られたものは、16世紀中頃のヨーロッパと言われています。
石や鉄製の中空の砲弾に火薬を詰めて、ゆっくり燃える部分と爆発部分とがあり、大砲を使って発射したものです。
発射時に信管に着火し、遅れて内部の火薬が爆発する仕組みだったようです。
工兵部がエレンに向けて発射した砲弾は、球形で信管の種類はわかりませんが、着弾して爆発しています。
実際、巨人化エレンが手で砲弾をさえぎり、その瞬間爆発しているように見えますね。
この砲弾の爆発力ですが、巨人化エレンの大部分が破壊されているようですので、破壊力はかなりのものかもしれません。
砲弾の大きさの割には、破壊力があったと思われます。
自走砲などの有無
バラディ島の中では、大砲を移動させて運用することは無かったようです。
壁外へは馬でしか移動できないし、重量のある大砲を運搬して設置することも大変です。
ただし、女型の巨人を確保する場面では、大砲に近い発射装置が使われていました。
大砲自体を動かしながら運用することは無いのでしょうね。
せいぜい、壁の上か、壁の近くに持っていくだけで精一杯だったのかもしれません。
女型の巨人を巨大樹の森で捕獲した「対特定目標拘束兵器」については、別の項で考察したいと思います。
マーレ軍の砲弾 第25巻第101話
砲弾の種類
マーレ軍がマーレの収容所地区で暴れている時のシーンです。
ここで、マーレ軍は力ノン砲を使い巨人化したエレンを攻撃します。
その時、力ノン砲の近くに砲弾が積み重ねてあります。この描写を見ると、球形ではなく薬きょうと一体になった砲弾になっています。
調査兵団の弾丸と、年代が異なるので直接の比較はできませんが、マーレ軍の弾丸は球形ではありません。
これは、マーレ軍はパラディ島の兵器よりも優れた技術を持っていた証拠ではないでしょうか。
このシーンを見ると、砲弾が山積みにしてあり数量もかなりあるようです。マーレは、弾薬、砲弾を作る技術を持つ工業国であったことがわかります。
砲弾の大きさ、重量
ここで使用されている大砲は、考察01で紹介した通り、口径は10㎝ほどの大砲と仮定すると、10㎝の砲弾はその種類によっても変わりますが、おおよそ18㎏~20㎏程度です。
これを一人で装填するのは、相当な力持ちでなければできないでしょうから、2人又は3人が装填していたと思われます。
また、後ろから見ると自動装填装置などは無いようですので、まだ開発されていないようですね。
砲弾の数は、そこそこの量はあるように思えます。
起動力のある大砲
マーレ軍の大砲をよく見るとタイヤが付いています。
これは大砲を車両などで牽引していくためですね。機動力のある攻撃ができるということですね。
少し変わったぶどう弾の記事はこちら
