立体機動装置の機能と性能を解説・進撃の巨人考察

立体機動装置の仕組み

 

立体機動装置、これは他のコミックには登場しない独特の装置です。

登場する武器の材料、性能、技術的なものには興味が湧きますよね。

最近は、最初の頃のエピソードに出てくる器材をもう一度よく見直し、小さな所を重点的に気にして考察しています。

あまり重箱の隅をつつくと、ストーリーが成り立たないので、あくまで個人的な思考で考えています。

とりあえず、疑問は疑問として認識し、現代社会と比較していきます。

本当にこのストーリーは、先が楽しみな読み物です。

基本的な考察として、「現在公開可能な情報」と各描写を見ながら個人的な考察をしていますので、多少思い込みがあるかもしれませんので、その辺はご容赦下さい。

立体機動装置のワイヤー 第5巻第4話

女型の巨人「アニ・アレンハート」が調査兵団の兵士を振り回します。

女型の巨人、「アニ・アレンハート」が調査兵団を徹底的につぶしていくシーンです。

この時、アニは、立体機動装置のワイヤー部分を持って、その先に繋がっている兵士をぶんぶん振り回します。

何とも残酷なシーンです。

最初に、この立体機動装置のワイヤーについての考察です。

このワイヤーの張力はどれぐらいあるのでしょうか?

立体機動装置を使用時には、体重を引き上げる張力を十分持ったワイヤーが使われているはずです。

それにしても人間一人を振り回しても大丈夫な張力のある材料が、この時代に製造できるのか気になる所です。

また、そのワイヤーの製造工程も気になりますね。

公開された情報によると「鉄線」となっていますが、ステンレスのような丈夫な金属でできているはずです。

現代科学で作られた軽い化学繊維ではないということです。

立体機動装置のワイヤーと巻取り部分の大きさと重量について

 

このワイヤーは、兵士の腰に装着した巻き取り装置に巻き取られています。

このワイヤーは、通常2本使用され、その長さも50mは超えると思います。

現代の技術で説明すると、仮に直径2㎜、長さ50mのステンレスワイヤーだとすれば、左右のワイヤー重量を合わせると約15㎏になります。

立体機動装置は、大きく分けてワイヤー巻き取り装置とボンベ(圧縮空気)で出来ているので、ボンベも合わせると17~18㎏ぐらいになると思われます。

立体機動装置の総重量はわかりませんが、15㎏以上の重量物を体に装着して動き回るのは、結構苦しいのではないでしょうか。

このワイヤーの強さ、軽量化については、現代の技術を上回ったものがあるのかも知れません。

立体機動装置のワイヤー巻き取り方法

 

立体機動装置は、先端についたアンカーを射出し、そのアンカーが壁などに突き刺さり、アンカーが固定され、空中を前方に進む時は、そのワイヤーを高速に巻き取ります。

このワイヤーを高速で巻き取る方法は、ボンベの圧縮ガスでファンを回し、その回転力でワイヤーを巻き取るというものです。

この高速回転とはどの程度の回転なのでしょうか、また、アンカーを射出する時にも圧縮ガスを使うので、その使用回数なども気になるところです。

立体機動装置のガスボンベ 第1巻第4話、第2巻第7話

立体機動装置は、ガスの圧力で動作します。

「公開情報」によれば、立体機動装置は、圧縮ガスで動作することがわかっていますが、そのガスの種類までは、明記されていません。

多分、圧縮した空気をガスと表現しているのではないでしょうか。

今回は、このガスを貯めておく小型のボンベについて考察します。

この小型ボンベは、ブレード収納部上部に装着されていて、左右2個あります。

その長さは、約60㎝、太さ約10㎝ぐらいではないでしょうか。

 

これぐらいの大きさであれば、現在、我々が使用しているボンベ容器、500リットルクラスではないかと思います。その重量は、1本で約6㎏です。

ストーリーでは、「究極まで軽量化されている」ようなので、半分になったとしても3㎏、2本で6㎏になります。

両肩に6㎏とブレードセットの重量物を乗せるのは、ちょっときついかなと思います。

ガスボンベの肉厚は、蓄積するガスの圧力によって変わってきます。

その圧力が大きくなればなる程、肉厚は厚くなり重量が増えます。

この辺のバランスはひじょうに難しいでしょうね。

どれぐらいの圧力に耐えるのか、ストーリー内で更に調べてみたいと思います。

ガスを充填するための大型ボンベ

 

小型ボンベに充填するための大型ボンベについて考察します。

立体機動装置は、小型ボンベ内のガスが無くなれば、空中での移動はできなくなります。

当然ですが、ガスの残量確認、充填はひじょうに重要な行動になり生死を分けることになります。

実際、ガスが無くなった調査兵団員が巨人に捕食されるシーンがありますから・・・。

水中を潜るスクーバダイビングの空気タンクの残量確認と同じですね。

管理人は、スクーバダイビングをやっていますが、空気残量のチェックは、「再重要事項」です。

無くなれば、帰投できなくなるし、「0」になると緊急浮上が必要になります。

第2巻第7話と第9話にボンベの描写があります。

ここでは、大型ガスボンベの前に、巨人に追われた補給部隊の隊員が座り込んでいます。

その大型ボンベの上から、ピストル型の装置で立体機動装置用の小型ボンベと思われる小型のボンベに充填していたと思われます。

第2巻第9話では、この小型ボンベの描写があります。

これは、補給部隊が用意していたボンベと思われます。

この後、調査兵団がこの建物に避難し、巨人を倒していきます。

これらの描写から推測すると、この大型のボンベを現代のボンベと比較すると、7,000リットル充填型のものと似ています。

補給隊員と比較すると、もっと大きいかもしれません。

このボンベのタイプだと重量は、約50㎏以上になり、かなりの重量になります。

大型ボンベへのガス充填方法

 

さて、この大型ボンベにどうやってガスを充てんするのでしょうしょうか?

ガスの種類を空気と想定すると、現代のやり方であれば、圧縮空気用コンプレッサーを回し、逆止弁を取り付け、ボンベに空気を送り込みます。

7000リットル充填型のタンクに充填する場合、圧力計で空気圧を計測しながら、7,000リットル付近になったところで、コンプレッサーからの供給を止める、という段取りですね。

コンプレッサーを回すには、エンジンと圧縮装置が必要です。

進撃の巨人では、そのような装置が描かれているシーンが無いので、想像の域を出ませんが、人力もしくは、別の圧力装置を使って圧縮ガスを作りだしていると思われます。

しかし、人力で圧縮ガスを作るのはひじように「難しい」でしょう・・・。

また、ボンベの材質にも配慮が必要です。

7,000リットルの圧縮空気は、相当な圧力を持っていますから、ボンベ自体の強度も必要になってきます。

立体機動装置の製作や、その圧縮空気を作る過程もひじょうに興味のあるところです。

 

以上、立体機動装置の仕組みや各パーツについて考察しましたが、立体起動装置の総重量は、各パーツの重量を合わせると、約30㎏程になるのではないでしょうか?

立体機動装置だけでも、約20㎏、そしてスペアの刃とその格納箱が10㎏以上と推定しています。

30㎏の重量は、陸自の落下傘部隊やアメリカ海兵隊の標準装備と同じ重量です。

この重量を背負い、空中を自由に飛び回るには相当な「体力」と「運動能力」が必要です。

もしくは、極限まで重量を減らした装置なのかもしれません。

実際に軽量化されたものであれば、現代でも通用する装置になるかもしれません。

立体機動装置
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進撃の巨人考察・兵器の機能と性能を分析