軍艦の機能と性能を解説№1・進撃の巨人考察

 

進撃の巨人の中に登場する、いろいろな装備品を考察していますが、兵器の中でも-番の大型武器、戦艦?らしき軍艦が登場しました。

 

これら軍艦について考察してみたいと思います。

 

武器を搭載した軍艦は、造船技術もさることながら、大型の軍艦(艦船)建造に必要な造船所、大型のドックも必要になってきます。

 

それらをふまえて、マーレ軍の軍艦などにについて考察したいと思います。

マーレ軍の軍艦の種類 第24巻第97話

マーレ軍の持つ武器の中で、最大のものがこの艦船ではないでしょうか。

 

私自身、艦船乗り組みの経験があるので、この軍艦については、詳しく調査したいと思います。

輸送船をへし折る巨人「フクロウ」

ここで注目したのは、マーレ軍に潜伏していた、エルディア人「フクロウ」が輸送船を担ぎ、バリバリッとへし折る場面です。

 

この輸送船は木造の外輪船のようです。

 

輸送船と言えど、フネには背骨とも呼ばれる竜骨(キール)という「ものすごく硬い」鉄が使われています。

 

このキールを折るほどの大きな力が巨人にはあったと思われます。

 

マーレ軍は、この他に駆逐艦や大型の艦船も保有しています。

 

もし、調査兵団と駆逐艦や戦艦などと戦うことになれば、駆逐艦や巡洋艦などの大型艦船を沈めるためには、潜水艦が使う魚雷か又は核爆弾などの爆発力大きな兵器を使う必要があるでしょう。

 

潜水艦が使う魚雷は、船の真下付近のの水中で爆発し、最初は海水と空気が収縮、瞬時に爆発するというエネルギーで竜骨(キール)をへし折るというものです。

 

この爆発エネルギーは相当なものです。核爆弾は、その威力の何百倍もあるので、核爆弾1発で戦艦でも、吹き飛ぶでしょう。

 

それらの爆発エネルギーに匹敵する力を17m級の巨人が持っているのか・・・。そこは、ストーリーにお任せするしかありませんね。

軍艦の種類

輸送船の種類ですが、巨人化した「フクロウ」の身長は、巨人化した「エレン」と同等とすると、約17mぐらいです。そこで、フクロウが持ち上げている輸送船の長さを見ると20m以上hあるかな?という長さですね。

 

比較的小型の輸送船ではないでしょか。

 

軍艦であれば、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」型でも161m、むらさめ型でも151m、いずも型では248mです。

この描写では、やはり20m級の輸送船ぐらいの船のようです。

 

軍艦の種類を区分けする時に、業界用語で「タイプ別」と言いますが、この場面での「タイプ別」は、やはり輸送艦又は輸送船になると思われます。

 

細かい話ですが、輸送船の長さが約20mとしても、フクロウの身長の約1.5倍になるので、描写的にはもっと大きく描かれるのかな?と思ってしまいます。

搭載武器の種類

上の図、第25巻第102話で登場した軍艦の装備している搭載武器を見てみると、5インチ砲以上の大砲のようなものも見えます。

 

20cm砲クラス2門の連装砲もあるようです。

 

20cm2門の連装砲と言えば、旧日本海軍の重巡洋艦クラスに搭載されていました。

 

戦艦クラスであれば、さらに大型の30cm砲などが描写されているはずです。また、舷側には5インチ砲らしきものが見えるので、「重巡洋艦」クラス又は、「大型駆逐艦」クラスと推測できます。

 

これらから判断すると、マーレ軍は、艦船に搭載する大型武器をすでに製造もしくは購入しているので、マーレ軍の軍事力は相当なものと言えるのではないでしょうか。

マーレ軍の軍艦の動力機関と船体構造

マーレ軍の軍艦の武器関係は、マーレ軍の軍艦の種類でも-部書きましたが、タイプ別としては、大型の駆逐艦クラスが濃厚と思われます。

 

そして、この場面で、軍艦の煙突、煙突から出る煙などを見ると、蒸気機関から排出される石炭系の燃焼ガスと思われる煙が確認できます。

 

通常、蒸気機関では、燃料として軽油、重油又は石炭が使われていて、この時代背景でも、重油もしくは石炭がその燃料ではないかと思われます。

 

ですから、内燃機関の内燃機関型のエンジンが動力ではなく、蒸気機関(タービン)がメインの動力だと思います。

 

また、艦首部分の形状から推測すると、第一次世界大戦時の軍艦に似ているので、第一次世界大戦の軍艦は、ほとんどが蒸気タービンでしたので、進撃の巨人でもやはり蒸気タービンだと思われます。

・軍艦の船体構造について

軍艦の船体は、木造ではなく、すべてが鋼鉄製の造りになっていると思います。

 

大砲を搭載するためには、鉄製でないと強度的に無理があると思われるからです。

 

このような軍艦を建造するためには、それなりの造船所、ドッグ、横付け桟橋、クレーン等が必要になります。

 

マーレ又は友好国がこのような大型の造船施設を持っていることがわかりますね。また、船を造るためには、鋼板を作る技術も必要ですし、鋼板を造るためには、鉄を自由に扱える技術力も必要になります。

 

鋼板を作るためには、大型の鉄エ所、大量の水も必要になります。これらの工業力のバックアップが揃って、初めて造船技術が確立されます。

 

マーレはどのような過程を経て、工業国になっていったのでしょうか。

艦首部分の形状

再度、102話の軍艦の艦首を見てみましょう。この軍艦の艦首部分は、ひじように特徴的です。

 

少なくとも現代の艦船の形状とは違います。艦首が鋭く切り立った形状ではありません。

 

マーレ軍の軍艦は、艦首部分が少しずんぐりです。この艦首最下部は、衝角(しようかく)と呼ばれ、ひじょうに硬い突起した形状になっているようです。

 

下の写真は日本海海戦の旗艦、戦艦「三笠」です。

 

艦首の形状がマーレ海軍のものと良く似ています。

この形状は、古代ギリシャのローマ帝国時代の軍艦から製作されたようで、「ラム」と呼ばれていました。これは、敵艦の横腹に追突して、穴をあけ沈めるという戦法のものです。

 

 

 

この衝角は、軍艦のスピードを落としてしまうので、1900年代頃から造られた軍艦からは無くなっていきます。

 

しかし、現代の海戦で追突して敵をやっつける戦法が無くなったわけではありません。

 

中国は、海警(日本の保安庁に相当)の艦船の船首部分に、追突用の突起を付けた船を計画しているというニュースがありました。

 

それが本当であれば、追突するために設計された船が、日本周辺で見られるかもしれません。

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進撃の巨人考察・兵器の機能と性能を分析