奴隷からの始まり 第17巻第59話
奴隷の意味
進撃の巨人もいよいよ最終回に近づいているようです。
エルディア人の巨人を作り続ける少女
その少女が始祖ユミルです。
そのユミルを解放させようとするエレン
エレンは、そのユミルに言います。
「もう奴隷じゃない!」
この奴隷という表現は、第59話でも登場します。
ケニーが重症を負い、リヴァイ兵長に追い詰められた時のシーンです。
当時の国王、ウーリとの会話を回想します。
ケニーは言います。
「みんな・・・何かの奴隷だった・・・」、「あいつでさえも・・・」
アッカーマン一族の生き残りケニーには、人間の生き様を理解していたのではないでしょうか。
始祖ユミルは、フリッツ王の奴隷として生き、ウーリ国王も、何かの、または誰かの「奴隷」として生きていたのかもしれません。
アッカーマン一族は奴隷だったのか 第28巻第112話
第112話では、エレンがミカサにアッカーマンとしての奴隷に対する意見が描写されています。
エルディア帝国の武器の一つとしてアッカーマン一族の戦闘能力は、十分役にたっていたはずです。
エルディア人の初代国王フリッツ王も始祖ユミルを戦闘武器として活用しました。
しかし、あくまで「奴隷」としての立場です。
第59話のケニーの話や巨人を作り続ける始祖ユミルに対する考え方は、すべて「奴隷」という考え方に繋がっているのかもしれません。
奴隷を武器として使った王 第30巻第122話
奴隷は結局武器として使用された
いよいよ始祖ユミルの謎が解き明かされてきました。
巨人化できる始祖ユミルを使い、マーレを滅ぼそうとするフリッツ王。
いつの時代でも王は奴隷を使い侵略などを繰り返して行きます。
進撃の巨人のストーリーでも人間の持つエゴがきちっと描かれています。
人間の持つ強欲さを遠慮しないで表現していることに、いつも感心しています。
さて、始祖ユミルを使い、フリッツ王はどこまでマーレ軍の力を押さえていったのでしょうか。
それはまた次の話になるのでしょうね。
また、始祖ユミルが死んだ後も子供達に巨人の力を継承させています。
しかし、あくまでも立場は、「王と奴隷」です。
結局、巨人は奴隷として利用され、マーレを攻撃する武器として使われたのですね。
始祖ユミルが目覚める。
第122話では、始祖ユミルが自我に目覚めるシーンで終わります。
奴隷が解放された、と言ってもいいかもしれません。
人間の歴史の中で大きな事件と言えます。