飛行艇での戦い 第33巻第132話
飛行艇の解説は2回目となります。
巨人エレンと壁の巨人対調査兵団との戦いが開始されました。
2021年4月7日現在では、別冊少年マガジンではもう終盤戦となっています。
第36巻でも物語では、飛行艇から降下したアルミンやミカサ達はどのようにしてエレンを説得し、戦闘に突入していくことになるのでしょうか。
壁の巨人は、超大型巨人と同じような動きをするので、その歩行スピードはかなり遅いですが、大型のため歩幅で距離を稼げます。
ですから、速力の速い飛行艇を使ってエレンと壁の巨人に追い付こうという作戦です。
飛行艇を使うためには、ヒズルアズマビトの技術者の力が必要です。
飛行艇を離水させる間際に、巨人達を少しでも飛行艇から近づくのを遅らせるため、ハンジ団
長は一人戦いに挑みます。
そして殉死します。
黙祷・・・。
ハンジ団長は、一人巨人と戦う前に、団長の任をアルミンに委ねます。
ここで、調査兵団の団長は、アルミンになりました。
ハンジ団長が殉死した後、ハンジ団長の世界が一瞬変わります。
そこには、亡くなったエルヴィン団長達が待っていました。
静かに落ち着いた世界観ですね。
その世界の中心に、背中を向けたサシャ・ブラウスが描かれています。
新型の立体機動装置を装着しています。
殉職した当時の装備ですね。
何とも切ない描写です。
飛行艇発進!
さて、飛行艇は海上を滑走し、離水します。
オニャンコポンは、「離陸」と言っていますが、正確には「離水」という表現が正しいでしょうね。
この飛行艇は、エンジンが2基です。
地上に着陸できる強度を持った車輪は装備されていないようなので、陸上には着陸できないタイプの飛行艇と想像できます。
車輪の装備された海上自衛隊のUS-2のように陸上からでも離陸、着陸ができる飛行艇もあります。
この飛行艇は、ヒィズル族が船でえい航しながら持ってきたものです。
その際は、比較的小型の飛行艇に見えましたが、離水した後の飛行艇を見ると結構大型なのがわかります。
飛行艇+飛行船の航空戦力
飛行艇があるということは、他にも飛行機があるはずです。
しかし、最後まで他の飛行機の登場はありませんでした。
この時代では、飛行艇を開発するのが精一杯だったのかもしれません。
単発エンジンの戦闘機の開発は、もう少し先でしょうね。
戦闘機があれば、巨人との戦いも違っていたと思います。
飛行艇と飛行船からの航空攻撃 第33巻第133、134話
さて、飛行艇でエレンと壁の巨人の地ならしに追い付こうとしていたアルミン達ですが、アニ、ファルコ、ガビ達はヒィズル族の船で脱出しました。
この航海の途中で、ファルコが鳥型巨人になるわけですが、その活躍は最後の最後に発揮されることになります。
鳥型巨人で、全ての巨人が出揃ったことになりますね。
ファルコが、巨人に変身する時にヒィズル族の船は、転覆、沈没します。
ファルコがうまく自分の巨人をうまく操ることができるか、楽しみでもあります。
ヒィズル国のエンジニア達
飛行艇を整備したヒィズル国のエンジニア達は、最後まで飛行艇を整備し続けます。
飛行艇には、アルミン達が搭乗しますが、ヒィズル国のエンジニア達も無事船で脱出しています。
エンジニア達は、アニと一緒に地ならしに踏みつぶされる飛行船格納庫とハンジ団長の最期を見届けています。
彼らも地ならしに踏みつぶされることはなかったようです。
少しほっとしました。
飛行船からの爆撃
マーレの軍隊は、残った兵力でエレンと壁の巨人を爆撃します。
この爆撃は、エレンの巨大さや壁の巨人にの数に圧倒され、有効な爆撃はできませんでした。
飛行船が地ならしに向かっていきます。
爆撃態勢をとり、航空爆弾を投下します。
圧倒的な壁の巨人の数に飛行船からの爆撃では数が足りないでしょう。
また、爆弾の威力も図体のデカイ巨人には有効な攻撃とはなりませんでした。
また、巨大な骨格化したエレンに対しても、骨格を破壊するまでにはいきませんでした。
この爆撃で使用している爆弾は、ドラム缶のような形をしています。
航空爆弾は、安定性を保つためにフィンを付けますがそのようなものは見当たりません。
第二次世界大戦で使用した潜水艦用の爆雷の形に似ていますが、詳細はわかりません。
獣の巨人、ジークからの反撃!
飛行船を攻撃するために、エレンは獣の巨人、ジークを出現させ「投てき」で反撃します。
飛行船はヘリウムガスを丈夫な布などで保護してあるだけなので、小さくても高速の石などが当たると破壊されてしまいます。
ジークの攻撃により飛行船部隊は全滅してしまいます。
ここで、ジークは骨格化したエレンの骨の途中から出現するわけですが、ジークと骨を比較すると骨格はかなりの大きいことがわかります。
骨の塊と化したエレンの巨大さがわかります。
アルミン達の急襲!
エレンとの戦いも終盤になってきました。
やはり、最後はアルミンやミカサ達との直接対決しかありません。
エレンVSアルミン達という構図ですが、私が気にしていたのは、始祖「ユミル」の存在です。
ユミルは、もともと奴隷でしたが、その後は巨人として働きます。
彼女は何を思い、何を考えて巨人を作り続けてきたのか・・・。
そして、ユミルの脊椎にへばりついた脊椎動物は何なのか?
原始の生物でしょうか。
詳細は描かれていません。